マンゴーについて

世界のマンゴー畑

マンゴーの植生

 

 

 

         大きく育ったマンゴーの木                   ビニールハウスのマンゴーの木

出典:http://soma-samui.com/jp/?p=4912

 

マンゴーは原産地と推定されているインドで4000年以上前から栽培されていました。常緑高木で、樹高は最大で40メートル以上にも達しますが、畑の中で一定の密度で植える場合は広さに応じた大きさに収まります。また、国産マンゴーのようにビニルハウスで栽培する場合は剪定なども行い低く保ちます。

 

マンゴー畑の様子

オーストラリアのマンゴー畑です。整然と区画され、管理されています。

コロンビアのマンゴー畑の様子です。木の一本一本がマンゴーの木です。高低差があり、雑草は放置され、果樹が等間隔に植えてあるだけと一般的な畑のイメージとは異なります。ほとんど水やりもしないそうです。マンゴーは熱帯地域では街路樹として植えられるなど生命力の強い植物なのでこのような畑も見られます。

ところ変わってタイのマンゴー農家の様子です。鬱蒼としたジャングルのような畑です。

国産マンゴーの畑です。日本は沖縄を除いてマンゴーには寒すぎるので、基本的にビニルハウスで栽培されます。

 

マンゴーの剪定

こちらはマンゴーの木に実がなっている様子です。マンゴーの木は自然状態だとたくさんの実がつき、一つ一つが小さくなってしまいます。写真のような大きく立派な実に育てるために、小さいうちに剪定して実の数を絞り込みます。

 

日本のマンゴー輸入比率と世界のマンゴー生産量

出典:財務省貿易統計より                              出典:2014FAO統計より

 

※左図は国別の輸入比率、右図は世界の生産量。生産量はマンゴー・マンゴスチン・グァバの3種を合計したものですが、他にデータがないので引用しています。

約半分はメキシコから輸入されています。アップルマンゴーと称される美しく重量感のある実が、ブランドとしての地位を築いていること、爽快な味が欲しくなる夏場に旬を迎えることが理由として挙げられます。生産量では原産地と言われるインドが4割のシェアを持っており、2006年に輸入が解禁されましたが、距離や品質の問題から日本の市場においてはあまり流通していません。第2位の中国も大半を国内で消費しています。そのため、生産量では3位であるタイや5位のメキシコが輸入の大半を占めています。輸入同率3位の台湾からは愛文マンゴー、フィリピンからはペリカンマンゴーなどが輸入されています。こちらは距離的に近いことも輸入に有利な点です。

マンゴーの輸入許可

台湾の燻蒸施設

大害虫であるミバエの侵入を防ぐため、輸入には厳しい審査が必要です。熱した蒸気による殺虫処理を、確実に行っていると判断された特定品種のみが輸入できます。2015年に解禁されたベトナム産マンゴーなど最近になって許可が下りたものもあり、輸入業界にとっても目の離せないフルーツです。

生産地におけるマンゴーの扱い

マンゴーは熱帯原産の果樹のため日本では沖縄を除いてビニルハウス内でしか栽培できませんが、世界の亜熱帯~熱帯地域では街路樹として植えられていることもあります。日本ではやや高級なフルーツという感覚ですが、産地では屋台などで気軽に購入できますし、未熟な状態のマンゴーを炒めて食べたり、漬物にしたりとより生活に密着した食材です。

歩道に生えているタイ                      観賞用の種類で食べられない……ということになっている 中国

出典:http://jimmy5555.blog.fc2.com/blog-entry-187.html

出典:http://hongkongshenzhen.seesaa.net/article/448567956.html

市民が日常的に食べて楽しんでいるブラジル                     道のわきに生えている台湾

出典: https://kenokoto.jp/22707

出典:http://www.yonemura.co.jp/main/engei/tounan/naiyou/mango.htm

山積みのマンゴー                                    マンゴーの屋台 タイ

おはぎに近い感覚、タイの定番料理カオニャオマムアン                     青マンゴーのサラダ

 

マンゴーの品種色々

 

マンゴーの呼び方について

 

日本では果皮の赤い物を「アップルマンゴー」黄色い物を「ペリカンマンゴー」と総称して呼ぶことがあります。マンゴーの品種数は世界で1000種以上あり、日本に輸入される物に限っても10種以上あるので、簡略化のためにこのような呼び方をするようになったと思われますが、店頭における名前は同じでも同じ品種とは限らないので、前食べたものと味が違うということが起こります。もし自分好みのマンゴーを見つけたら、正式な品種名を覚えておくとよいでしょう。前述の通り輸入されているマンゴーには様々な種類がありますが、ここでは弊社でも取り扱っているマンゴーについて詳しく紹介します。

 

メキシコ産


メキシコからは、4月から6月頃にかけてヘイデン種、5月から9月頃にかけてケント種を中心に輸入されています。果肉が柔らかくオレンジ色で、強い甘味と豊かな香りが特徴です。

 

フィリピン産


フィリピンからは、一年を通してペリカンマンゴーとも呼ばれるカラバオ種が輸入されています。熟したときの色が黄色で、その独特の形がペリカンのくちばしに似ています。香りは少なめですが、繊維質が少なく滑らかな舌触り、味はあっさりした甘みと酸味がします。

 

タイ産

ナンドクマイ種                                   マハチャノ

 

タイからは、一年を通してナンドクマイ種、3月から6月頃にかけてマハチャノ種等が輸入されています。ナンドクマイ種の形はペリカンマンゴーに似ていますが、サイズはより大きいものが多いです。マンゴーの中で最も甘い品種で、果皮・果肉ともに黄色をしており、熟度が増すにつれて白みを帯びた黄色から濃い黄色へと変わります。食味は酸味が少なく、コクのある甘味で繊維質が少なく滑らかな食感です。マハチャノ種は赤みを帯びた黄色い果皮が特徴です。独特の強い香りと酸味・甘みのバランスが取れたおいしいマンゴーです。

 

台湾産


台湾からは、アーウィン種が輸入されています。舌にまとわり付くような濃厚な甘さと、それを引き立てる柔らかい酸味が特徴です。また、国内で生産されているほとんどのマンゴーはアーウィン種です。

 

ブラジル産

ブラジルで最も多く生産されているのがトミーアトキンス種です。保存性が良く、流通に適しています。

 

マンゴーの旬について

東京税関より

マンゴーは年間を通して輸入されますが、最も入荷比率の高いメキシコ産が増える4月~7月が旬と言えます。台湾産もこの時期の入荷です。船昌商事では紹介した産地をリレーのように繋いでいくことによって、通年での販売をしています。

マンゴーを購入したら

マンゴーの食べ頃

https://www.industry.mangoes.net.au/resource-collection/2017/9/6/mango-skin-colour-guideより

マンゴーは収穫後追熟する果物ですので、店頭には未熟な状態で並んでいることもあります。すぐに食べたい場合はなるべく熟している物を選びましょう。熟しているものほど赤・黄色に変わり、香りが強くなり、触感が柔らかくなります。

 

マンゴーの保存方法

マンゴーを保存するときは低温障害に注意が必要です。マンゴーは熱帯の果物のため低温に弱く、低い温度の冷蔵庫に入れると黒ずんでしまいます。管理された低温であれば保存も可能ですが、家庭の冷蔵庫では難しいので冷暗所に置いてください。

 

マンゴーの切り方

真ん中に大きな種があり、果肉が種に癒着していて綺麗にとるのが難しいので、3枚におろすカット方法が一般的です。外側2枚はなるべく厚くなるよう種ギリギリのところで切って、さいの目状に切れ込みを入れるだけですが、問題は真ん中の1枚。種から果肉を削ぎ落すように包丁を入れるか、しゃぶりついて食べてしまいましょう。実は種の周りの方が甘くて美味しいです。

 

マンゴーの種

カットした後の種でマンゴーを栽培することも可能です。種は硬い殻に覆われているので、中身を取り出します。種は発芽するものとしないものがあるので、複数の種を水に浸して発芽したものを植えてください。強い植物なので育てるのは難しくないですが、熱帯植物なので日本の冬の寒さに注意が必要です。時間はかかりますが、自家結実性なので一本でも収穫まで育てることが出来ます。

船昌商事の取り組み

マンゴーは果皮が柔らかく、デリケートな果物です。弊社では出荷前に選別を行い、条件を満たしたもののみ出荷しています。また、マンゴーは収穫後追熟する果物です。船昌商事では熟成加工と産地リレーによって適熟の物を安定供給しています。

 

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