ニュージランド産 キウイフルーツ 産地視察

 

ニュージーランドのキウイフルーツ畑に行ってきました


2019年2月10日から2月15日までの6日間、ニュージーランドのキウイフルーツ産地を視察しました。日本に輸入されるキウイの96%はNZ産で、NZ産キウイは100%ゼスプリ社が販売しているので、輸入キウイとはほぼゼスプリキウイのことを指します。

 

 

ニュージーランドについて

ニュージランドは日本の南東にある島国です。面積は日本の7割程ですが、人口は452万人と日本の4%程です。美しい自然と穏やかな気候が特徴で、人口より羊の数が多い酪農・畜産大国です。また、キウイフルーツは輸出される果物の中で最大の比率となっており、重要な作物になっています。

今回視察に訪れたapata te pukeは選果場、キウイ畑の他は草原が広がっている土地でした。畑が広く点在しているため、園地間の移動にヘリコプターを利用するグループもありました。キウイフルーツは国内では北海道と沖縄を除いて商業栽培されているほど適応力の強い植物ですが、生産量で見ると1位中国南部、2位イタリア、3位ニュージーランドとなっているように温暖な気候を好みます。

 

 

キウイ畑の様子

 

どこまでもキウイがなっている様子は圧巻です。1本の木に800~1200個のキウイが成るそうです。平均すると1haあたり1万箱分のキウイが収穫可能で、国産キウイと比べると面積当たり約1.5倍ほどの収量があります。

 

NZ産キウイの出回り時期

 

産地カレンダー

年によって多少差はありますが、4月頃に出荷が始まり、12月頃に終了します。サンゴールドキウイが9~10月頃に終了すると、毎年サンゴールドキウイを求めるお客様からのお問い合わせがあります。写真は2月の物なので、収穫前の様子です。

 

キウイが出荷されるまで

こちらはゼスプリのキウイが収穫されてから出荷されるまでを解説したページです。

おおまかにいうと、 収穫→選果→パッキング→冷蔵→出荷 となっています。この工程を写真を交えながら解説したいと思います。

まずは園地の様子をご覧ください。

 

畑の様子

キウイはつる状の植物なので、枠組みに絡みついて成長します。枠組みが傘のような形には理由があります。

表年、裏年という言葉をご存知でしょうか? 実がたくさんなる表年とあまりならない裏年を1年ごとに繰り返す現象のことで、柑橘類や柿、マンゴーなどのほか、キウイにも起こる現象です。通常は表年に芽や花を多めに摘むなどの方法で生産量に偏りが出ないよう調整しますが、ゼスプリキウイではDラインという取り組みで表裏を調整しています。今年はお休みのキウイを上、収穫するキウイを下に配置することで表裏をはっきり分けます。裏年の物は収穫量の他、味も落ちるので、こうして常に表年の美味しいキウイが収穫できるようになっています。

 

また、周囲は高さ10mの防風林に覆われています。キウイの生育中に枝や葉と実がこすれると、傷がついて商品価値がさがります。葉や枝についた傷口から病原菌が侵入することもあるため、風を防ぐことはとても重要です。

 

 

収穫は一つ一つ人の手で行われます。そのため、キウイは手が届きやすい場所にできるよう棚を作ってあります。収穫時期には世界中から人が集り、3ヶ月ほど滞在して収穫を行います。写真は収穫2カ月前の園地のため、キウイはかなり成長しています。

 

 

大玉のキウイを作るため、傷のついた実や小さすぎる実を地面に捨てていました。土の栄養になるそうです。

 

 

収穫されたキウイは一旦この大きな木箱に収められます。これは「ビン」とう箱で、300kg程のキウイが入ります。

 

キウイ畑の周りの様子

 

キウイ畑の周りは草原……にみえましたが、放牧地なのかもしれません。いたるところにリャマや牛などの家畜がいました。

 

巨大な選果場

 

この選果場は多いときで2000人以上が働いています。

様々な国籍の人が集まるので、指示にはイラストが多用されています。

 


選果は機械と人のダブルチェックです。まず人の手で、果汁のふき取りと品質の悪い物を廃棄します。果汁は時間が経つと黒いシミのような物になってしまうためです。

選果場には大きな基準表が貼られています。日焼けで黒ずんでいたり、果汁が付いてシミができたり、傷がついていたり、形が細長かったり歪んでいたり……食べる分には問題ないですが、日本向けに輸出されるキウイはグレード1と呼ばれる最上級のキウイなので、こうした点もチェックされます。

 

 

1個のキウイを3方向から30枚ほどの写真を撮ってスキャンします。良い物、悪い物、微妙な物に分けられ、それぞれ三つのレーンへ流れていきます。微妙な物は再度人の手で判別が行われます。

キウイは重さ別にサイズ分けされます。サイズは42玉~16玉で、一箱の中に何個入っているかを表しています。42玉が最小サイズ、16玉が最大サイズです。果物としては一般的な表記ですが、スーパーの値札など購入する場ではあまり見かけません。箱やトレーに表記されていますので、気になる方は探してみてください。

 

 

自動でシールが貼られます。また、キウイには毛が生えているので、ブラッシングである程度落とします。

これをやらないと箱の中が毛だらけになってしまいます。

 

箱詰めを行い、箱を積み上げます。10㎏の箱100個で1パレットと呼ばれる運搬の基本単位になります。画像は1パレットが2段に積み上げてある様子。左が10㎏、右は3.6㎏の箱で232個。このパッキングハウスには3万パレット分の置き場があります。

箱詰めを終えたキウイは、冷蔵庫に保存され、順次出荷されます。出荷は12月頃まで続き、果物の保存期間としては最長レベルです。キウイは収穫後に追熟されて甘くなる果物のため、収穫直後は未熟で硬く、輸送や保存に適しています。その代わり、食べ頃が分かりにくいという欠点もあります。

食べ頃についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

 

選果場の取り組み

 

選果場では健康と安全のために20㎏以上の荷物を持ち運ぶことを禁じています。
キウイに限らず果物の運搬は重労働ですので、画期的な取り組みだと思います。

 

昔のキウイ箱の展示

 

古いキウイの箱が展示されていました。輸送の効率化や果実保護のため、キウイの箱も改良が続けられています。

 

今回の視察では、ゼスプリの栽培規模や高いレベルの商品管理等、実地知識を得る事ができました。生産の現場を知ることで、キウイフルーツの専門家としてより自信を持って販売できるようになったと思います。今後も、自分たちが販売する商材について理解を深め、より良い提案や問題解決につなげていきます。

その他の産地視察ページはこちら

 

キウイ雑学

キウイの様々な品種

      ゴールドキウイ                       サンゴールドキウイ

 

あらゆる果物は無事収穫するまでに様々な病害虫への対策が必要ですが、とりわけ、かいよう病と呼ばれる病気がキウイにとって厄介です。品質の向上や収量の向上はもちろん、こうした病気への耐性を高めるために新品種の開発が行われています。

1999年に発売したゴールドキウイは、少ない酸味と強い甘みで人気を博しましたが、2012年に発売された、かいよう病への耐性が高いサンゴールドキウイへと転換が行われ、今では一時期に少量が流通するのみとなりました。

       グリーンキウイ             スウィートグリーンキウイ

 

グリーンキウイには様々な品種がありますが、ゼスプリのキウイはヘイワード種と呼ばれるものです。1924年にニュージーランドで開発されたとても歴史のある品種で、世界で流通するキウイの70%以上がヘイワード種です。

スウィートグリーンキウイは、2012年に発売されました。4~5月に少量流通します。その名の通り、糖度が高く甘いキウイです。やや小玉傾向で、薄緑色の果肉が特徴です。

               NZ産レッドキウイ     国産レッドキウイ

 

キウイの中には果肉の色が赤い品種もあります。日本では販売されておらず、詳細不明です。国産のレッドキウイは10月頃に少量流通します。

                      キウイベリー

皮ごと食べる小さなキウイです。外見はかなり違いますが、断面はグリーンキウイそっくりで、風味も似ています。

 

 

キウイフルーツの語源は?

飛べない鳥、キウイ

 

キウイは中国原産のため、元々はチャイニーズ・グーズベリーと呼んでいました。アメリカへ輸出するため、メロネッテと名付けましたが、当時メロンやベリーには高い関税が課されていたため、メロンを連想させるメロネッテを変更。国鳥キウイに見た目が似ていることから、「キウイフルーツ」と名付けられました。

ちなみに日本ではキウイ=キウイフルーツですが、ニュージランドではキウイ=ニュージーランド人or国鳥のキウイという意味があるので、キウイとキウイフルーツは違う単語として区別されているそうです。

 

キウイは皮ごと食べるが正解?

キウイは皮ごと食べるのが正解、という番組や記事を見かけます。キウイに限らず、多くの果物で同様ですが、ビタミンやミネラルといった栄養素に限れば、果肉より皮や種に豊富に含まれています。そういう意味では正解です。しかし、皮を食べるか食べないかは食文化による違いが大きく、日本人は比較的果物の皮を食べない文化です。美味しいと感じればいいのですが、そうでなければ無理して食べる必要はありません。

 

詳しくはこちらの記事もどうぞ

 

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